森福都『肉屏風の密室』
- 作者: 森福都
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 単行本
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中村光『聖☆おにいさん』1・2巻
- 作者: 中村光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: コミック
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- 作者: 中村光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: コミック
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中村融・山岸真編『20世紀SF(3)(4)』河出文庫
20世紀の英語圏SFを年代別に収録しているシリーズ。(裏表紙照会文を参考にしました)
とりあえず、全体としての感想と収録作品タイトル・作家名だけ書いておきます。
個別の感想を簡潔に述べて行きたいのですが、それはまた今度。
中村融・山岸真編『20世紀SF(3)1960年代 砂の檻』河出文庫
- 作者: アーサー・C.クラーク,ロジャーゼラズニイ,ハーランエリスン,サミュエル・R.ディレイニー,J.G.バラード,中村融,山岸真,Arthur C. Clarke,Roger Zelazny,Harlan Ellison,Samuel R. Delany,J.G. Ballard
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 文庫
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感想
- ロジャー・ゼラズニイ「復讐の女神」
- ハーラン・エリスン「『悔い改めよ、ハーレクィン!』とチクタクマンはいった」
- サミュエル・R・ディレイニー「コロナ」
- アーサー・C・クラーク「メイルシュトレームⅡ」
- J・G・バラード「砂の檻」
- ケイト・ウィルヘルム「やっぱりきみは最高だ」
- R・A・ラファティ「町かどの穴」
- トーマス・M・ディッシュ「リスの檻」
- ゴードン・R・ディクスン「イルカの流儀」
- ラリイ・ニーヴン「銀河の<核>へ」
- ロバート・シルヴァーバーグ「太陽踊り」
- ダニー・プラクタ「何時からおいでで」
- ブライアン・W・オールディス「賛美歌百番」
- ジャック・ヴァンス「月の蛾」
中村融・山岸真編『20世紀SF(4)1970年代 接続された女』 河出文庫
- 作者: ジェイムズ・ジュニアティプトリー,アーシュラ・K.ル・グィン,中村融,山岸真,James,Jr. Tiptree,Ursula K. Le Guin
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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感想
- ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「接続された女」
- ジーン・ウルフ「デス博士の島その他の物語」
- ジョアンナ・ラス「変革のとき」
- アーシュラ・K・ルグィン「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」
- ジョン・ヴァーリイ「逆行の夏」
- マイクル・ビショップ「情けを分かつ者たちの館」
- クリストファー・プリースト「限りなき夏」
- バリントン・J・ベイリー「洞察鏡奇譚」
- R・A・ラファティ「空」
- フリッツ・ライバー「あの飛行船をつかまえろ」
- ジョージ・R・R・マーティン「七たび戒めん、人を殺めるなかれと」
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荒川弘『鋼の錬金術師』20巻
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2008/08/22
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手元に19巻がなくて、あらすじはどうにもこうにも説明できないので略。同じ理由で、大局的な感想も書けないので、あしからず。
ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』河出書房
オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1)
- 作者: ジャック・ケルアック,青山南
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: ハードカバー
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感想
放浪好きな主人公のサルが、自分よりももっとすごい、一所にじっとしていられないディーンと知り合って、そいつと一緒にだったり、会いに行くためだったり、途中合流したりしながら、アメリカ大陸を東へ西へ行き来したり、メキシコくんだりまで野を越え山を越え出かけて行ったりする話です。
道程は、歩いたり、バスに乗ったり、車に乗ったり、ヒッチハイクしたり、色々。
この話の面白さとか醍醐味は、ストーリーの概要を伝えるだけではなかなかわからないかも。
面白いのは文章で、言葉の意味するところが露骨で表現もそれなりに直接的なわりに、清潔に仕上げられているような感じがします。
清楚とか綺麗じゃなくて、語感やイメージ的に清潔、というのか、すっきりしています。
だって、同じTシャツを何日も着てるっていう描写があるにも関わらず、何故かうえっ、とならない。弁解のために言うなら、それには理由があります。着替えが無いとか以外の、もう少しちゃんとしてるけど、馬鹿らしい理由が。
そんな理由とかに表れているものも面白い。
自分に関して言うなら、きっと高校1年生くらいの時期じゃ途中で読まなくなってたかも、みたいな、エキサイティングでもわかりやすい目的があるのでもない本ですね。
大人にならないと読めない。
クンデラをね、高校のときに読もうとしたんだけど、なぜか途中で読まなくなったので、この全集でリベンジすることになります。それが楽しみ。しかし、クンデラへたどり着くには楽園への道を歩まねばならんのです。
ヒュー・ロフティング 『ドリトル先生航海記』『ドリトル先生のサーカス』『ドリトル先生の動物園』
- 作者: ヒュー・ロフティング,井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
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- 作者: ヒュー・ロフティング,井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
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- 作者: ヒュー・ロフティング,井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
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新谷かおる『エリア88』1‐3巻、『砂の薔薇』1-8巻
- 作者: 新谷かおる
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1999/12
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- 作者: 新谷かおる
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- 発売日: 1994/09
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ちょっと巻数が多いので、画像はピックアップしたもの。エリア88の方は、スコラの画像はなかったのでご容赦の程。砂の薔薇は1巻の画像がなかったので2巻。
感想/砂の薔薇
アメリカの対テロサービスの民間会社CATに所属する女性社員の物語。主人公のマリー・ローズバンクは過去にテロで夫と子供を失い、その復讐のためにCATにはいる。作中で何度も書かれるが、CATは軍ではない。軍ではないものの上層部にペンタゴンが絡んでいるらしくて、それ絡みの仕事も多い。
マリーの指揮するディヴィジョンMの隊員達はとっても魅力的なのですが、個人的に好みなのは、ヘルガ、デラ、アイリーンあたり。ヘルガはドイツ女での人なのだが、もうたまらん。マリーの指揮に対して、ヤーで答えたりしてるのが良いですね。
追記(ネタバレあり)/08年9月20日土曜
先日、やっと8巻を手に入れまして、砂の薔薇は全て読み終えました。マリーが当初の目的を忘れたわけではなく、対テロの世界に実際に身を置くことで考えを変えていったことが、無理なく描かれていて良かったです。
ディヴィジョンMが日本で行動する話には、平和ボケが悪いわけじゃないけど、作中で主人公達が面している厄介ごとを扱うにおいては問題があるのよ、という具合に、彼女達の特殊性や能力などをまた違った形で表すものとして、うまくストーリーに組み込めていると思います。
エリア88の結末もそうでしたが、作者は酷い状況というのを酷く描きすぎず、程よく描いています。作者の好みかな。ひとつひとつのストーリーを見たときは、それが丁度良いのですが、一作品の完結としては、やや物足りなく感じます。ファン心理としては、グリフォンとの絡みをもう少し描いて欲しかった。作者が個人的にまだ話を描いたこともあるらしいので、『砂の薔薇』としては完結だけど、作者的には描ききってないぜ!みたいなものもあるのでしょうか。にしても、そっちも読みたいですね。
感想/エリア88
親友の神崎にだまされて、内戦激しいアスランの傭兵部隊で働くことになった風間シン。エリア88と名づけられた基地を出るには、莫大な違約金を払うか契約期間満了まで生き残るしかない。シンは日本にいる恋人・涼子の姿を描きながら、死に物狂いで戦闘機の操縦桿を握る……。
一回病院の待合室で全部読んだから知ってるんだけど、あんまり好きになったので、文庫版で揃えはじめてみた。
砂の薔薇の女性達も魅力的だが、こっちのヤローどもも哀愁があって良い男ばかり。
フーバーかミッキーあたりがいいヤツだと思っているんだが、グレッグもグレッグで良いヤツです。少しうーんなところもあるけど、それでも好きな作品です。