一条ゆかり『女ともだち』1・2巻

商品検索でアマゾンがでないので、画像はまた今度。

 一条ゆかりって、昔から因縁のある肉親関係というものが好きですよね。因縁というか、複雑な事情がある、と言ったほうが語弊がないかな。今回読みました『女ともだち』もその例にもれず、といったところです。ネタバレしたところで、面白さは変わりないと思うのですが、まあ、それは作品を見ていただいて知っていただくということで。
 主人公は、顔で売ってる美人女優・西願瑤子の姪っこ菜乃、友達のこずえも女優を目指すモデルで、自身の容貌も悪くない。ひょんなことから大物監督の誕生パーティに出席することになった菜乃だが、本人にその意思は全くないにもかかわらず、映画関係者やこずえは、監督の新作映画出演を狙っているのではないか、と危ぶむ。一条ゆかりが得意とする大人の恋愛やキャラクターの感情が画面によく表現されている良作である。絵以外の完成とともに明らかになる事実や、変化する人間関係なども見所のひとつであろう。


 ちょっと、まじめに書きすぎた、かな?

萩尾望都『海のアリア』1・2巻、『A-A'』小学館文庫

海のアリア (1) (小学館文庫)

海のアリア (1) (小学館文庫)

A-A’ (小学館文庫)

A-A’ (小学館文庫)

 萩尾望都の作品、というかイラストはマージナルやA-A'のようなのが一番好みです。ポーの一族などの乙女ちっくなのも好きです。でもあぶない丘の家とかのちょっとギャグな感じが入ってる絵柄も好きです。結論は、萩尾望都が好きです。以前に読んだ作品をこの場で取り上げないのですが、最近になって読んだものは書こうということで、この3冊です。A-A'の表紙画像がないのが残念ですね。

 

凛野ミキ『冥界落語』1-3巻

冥界落語 (あすかコミックスDX)

冥界落語 (あすかコミックスDX)

冥界落語 (2) (あすかコミックスDX)

冥界落語 (2) (あすかコミックスDX)

冥界落語 (3) (あすかコミックスDX)

冥界落語 (3) (あすかコミックスDX)

 この方の漫画は上記三冊しか読んだことがないのですが、他にはホラー映画の漫画化もやっているようです。「ISOLA」は、漫画のタイトルを見る限り、貴志祐介の原作を元にしたのではなくて、映画を元にしているようですね。
 ご本人のサイトも拝見しましたが、過去の仕事についてはあまり書かれていませんでした。どうやら現在は、PNを「厘のミキ」に変えて活動を行っているようです。だからでしょうか。

感想

 冥界の十王のうち六王までを登場させた冥界コメディ。作中では閻魔王が一番偉いようなので、実際の十王信仰よりも世間のイメージを重視して描かれているようです。コメディなので、深く書き込まれているよりも読みやすいと思います。
 キャラクターがみんなドライっぽいところが好きです。

大沢在昌『アルバイト探偵』シリーズ講談社文庫 『新宿鮫』シリーズ光文社文庫

拷問遊園地 (講談社文庫)

拷問遊園地 (講談社文庫)

不思議の国のアルバイト探偵 (講談社文庫)

不思議の国のアルバイト探偵 (講談社文庫)

 とりあえず、この2冊でアルバイト探偵の既刊本は全て読み終えました。

新宿鮫 (光文社文庫)

新宿鮫 (光文社文庫)

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)

屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)

 持ってる文庫は表紙イラストが違うけど、アマゾンでみつからなかったのでしょうがありません。9巻まで出てると知ってびっくりです。

高橋葉介『学校怪談』1巻 秋田文庫

学校怪談 (1) (秋田文庫 (55-1))

学校怪談 (1) (秋田文庫 (55-1))

 夢幻紳士以外は読んだことがなかったので、ちょいと購入。

一条ゆかり『有閑倶楽部』1・2巻 集英社文庫

有閑倶楽部 1 (集英社文庫(コミック版))

有閑倶楽部 1 (集英社文庫(コミック版))

有閑倶楽部 2 (集英社文庫(コミック版))

有閑倶楽部 2 (集英社文庫(コミック版))

 全10巻中の1巻と2巻のみ購入。おそらく全話を読んだことはあると思うのですが、コンビニ版とか有閑倶楽部ホラー特集みたいなのばっかりで、きちんとした形のものを持っていなかったので、文庫版で収集し始める。

感想

 ドタバタ学園コメディ、というのでしょうか。しかし、彼女らの活動範囲はラスベガスや豪華客船、中国や東南アジアの島など世界規模なので、学園に限っていません。また、ドラマの有閑倶楽部は全く別物です。
 私的に好きなのは、有閑倶楽部ができるまで、みたいな話でしょうか。あの6人がどのような経緯で集まったのか、という点が興味深いです。

鳥山明『Dr.スランプ』1-9巻 集英社文庫

Dr.スランプ 1 (集英社文庫(コミック版))

Dr.スランプ 1 (集英社文庫(コミック版))

Dr.スランプ 9 (集英社文庫―コミック版)

Dr.スランプ 9 (集英社文庫―コミック版)

 ドクタースランプアラレちゃん、というタイトルだと長年思っていましたが、ドクタースランプだけでした。ジャンプコミックス版しか見たことが無かったのですが、文庫版の表紙はシックでいい感じですね。

感想

 作品の中でも時間が流れていて、登場人物たちが学校にはあんまり行っていないながらも、高校生になり社会人(?)になっていくところが変にリアルです。ほのぼのしていたり、ちょっとシリアスだったりして、子供に読ませたいです。個人的に好きなのは、博士の発明品の突飛さやどうでも良い加減でしょうか。ドラえもん並に役に立つけど、やっぱりギャグの範疇で、博士による設計・デザインというのが面白みのあるところです。